[引用]塩野七生「悪名高き皇帝たち」より - ポエツ | poets

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 だが、クラウディウス自身にも罪はあったのだ。敬意を払われることなく育った人には、敬意を払われることによって得られる実用面でのプラス・アルファ、つまり波及効果の重要性が理解できないのである。故に、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思いこんでしまう。

 残念ながら、人間性は、このようには簡単には出来ていない。私などはときに人間とは心底では、心地良く欺されたいと望んでいる存在ではないかとさえ思う。皇帝クラウディウスは、心地良いと思わせながら他者を欺すたぐいのパフォーマンスならば、まったく不得手な人であった。この種のパフォーマンスの達人であったカエサルとアウグストゥスが、ローマ人にとってはまごうかたなき「神君」で定着し、世界史上でも第一級のスターである事実が、人間性のこの真実を証明してはいないであろうか。


塩野七生「ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち[三]」(新潮文庫)

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