DTP2.0 なユーウツ - ポエツ | poets

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先日、前の職場でお世話になったDTP関係の方々と話をする機会が合ったので、少し書いてみる。

以前の勤務先に大日本印刷(DNP)出身の方がいて、米国に視察に行った事があるそうで、印刷(製版)で使われている機器が日本とは違うと聞いたことがある。実際その職場では、米国で発行されている経済誌の日本版の編集作業をしてたが(たとえば「ニューズウィーク日本版」みたいに記事を翻訳しレイアウトを組み直す)、たしかに先方から来たデータはそのままでは使えなかった。

私は台北でDTP関連の仕事をしていたと言っても、1社に1年いただけなので以下の見聞が正確かどうかわからない。
台湾の場合は、印刷・製版機器の多くが日本から流れてきているそうで、DTP作業をして入稿する際の形式は日本のそれとほとんど変らない。おそらく日本の印刷会社が減価償却の済んだ機器を、地方や国外に払い下げているのかと思うが、それは他分野の製造機器なんかでもそうだと思う。
その日本は、ドイツのグーテンベルク… じゃないやハイデルベルグ社から機器を輸入していることが多い。印刷・製版機器は数千万から億くらいの価格で、耐用年数も長い。ところでハイデルベルグ・ジャパンのサイトを見たら、半角カタカナが多用されていてなんともソリッド?な感じであった。

台北の物価はアジア諸国ではかなり高い。もっとも日本の物価は頭抜けてしまっているので比較にはならない。その台湾の経済水準で見てもアップルのコンピュータは相当高くて容易には買えない。私の勤務先にも、デザイン学校を出た二十歳そこそこの若い子が何人もいたが、そろって自宅にはMacがないと言っていた。話は逸れるが、自分のMacなしと言うことは自習もほとんどできないわけで、それでも技術を身に付けたと言うことは、専門学校でよほどきっちり学んだのだろうと感心する。

その台湾の勤務先だが、低価格のMac mini が出たのをきっかけに、昨年1年で社内の20台ほどのMacをごっそり入れ換えてしまった。これはもちろん MacOS もすべて 9 から X へ以降したことを意味する。それのみならず、そのうち半分ほどはIntel Core マシンだったから、もはや Classic すら動かないのである。往時の QuarkXPress も Illustrator8 ももはや動かない。
その会社が編集出版しているのは、日本から版権を購入した書籍だから、DTPの元データもすべて日本で作られたものなのだ。それでもその OSX 環境で日本から来たデータを開いて編集できるように対応させていた。
台湾の環境・諸事情を差し引いてなお、このようだからDTPフローはほぼ OSX に移行する趨勢なのだろうと思いこんでいた。

で、冒頭のDTP関係の方々との話に戻るが、その三人にたずねてみると、三人ともまだOS9環境で作業をしていると言う。この三人がたまたまそうだと言う可能性もあるけど、それぞれの方の社内全体がそうだと言うから、そうなるとかなりの範囲でOS9環境が残っていると推測できる。

「アップルの現行機って、もうクラシック環境すらないのにだいじょうぶなんですか?」と聞くと、「へえ、そのなの? 知らなかった」と言う反応だった。現場で新しく必要になった場合は、中古でOS9ブートのやつがちゃんと見つかるから、と言われた。整備されたOS9機が中古市場で手に入れられる、のはある意味日本の特殊環境かもしれない。台北だと中古市場規模も相対的に小さいわけで、中古流通品で賄うなんてことはできないだろう。
それにしたって、未だにOS9 でやりくりしてるなんて DTP業界はだいじょうぶなんだろうか?
DTPオペレータだって、個人所有機はもはや OSX だろうし、いま専門学校から上がってくる若いデザイナーもOSX世代のはずだ。「古いアプリケーションが動作しないから」というのはもっともな理屈だが、それ以前に、OS9機と IntelCore機とではコンピュータとしての処理速度からもう違う。使い勝手が悪く、動作が不安定で緩慢な旧世代機を使い続けて支障ないほど、DTPの現場はノンビリした職場ではあるまい?

もちろんMacが安くなったとは言え、社内すべてのマシンと付随するアプリケーションを入れ換えるのは、それなりのコストなのはわかる。ただそれは古いマシンのせいでオペレータにかかる負荷、作業効率の低減を見込んでなお見合うものなのか。
もっとも、かねてから言われているのは、環境の移行に対応できないのは製作現場じゃなく、印刷製版所サイドらしい。たしかに数千万円相当の印刷・製版機器が減価償却できるのには、Mac数台で済む製作現場よりも長い期間を要するのはわかる。
私は業界事情に精通してるわけじゃないし、これと言った解決案を出せるわけではないけど、この状態をさらにもう数年続けようとしてる人たちもどうかと思う。台湾の会社で実現できたことが、経済的・技術的に日本でできないことはないんじゃないか。その原因が技術的なことじゃなく、もし単にそれが固陋だとしたら、そんなものにいつまでもしがみついているべきじゃあるまい。

小飼弾さんが MacIE の対応はしないことを表明していた。DTP技術者は、SOHOやフリーで仕事することもを含めて、旧OSマシンを使っていることが多い。つまりブラウズも MacIE である率は相当高い。せめてNetscapeくらい入れてあればいいのだが、「ウェブブラウザ」に種類があることを認識してない人も多いのでなんとも言えない。Firefoxの存在を意識できるぶん、OS9ユーザーより、Winユーザーのほうが良いだろう。時代遅れになっていくのは MacIEだけじゃなくて、QuarkXPress や Illustrator8 だって同じことだ。
べつにOS9には恨みも辛みも愛着もないが、DTP関係者も「DTP2.0」くらいのバズワードはうそぶいてみてもいいんじゃないかと思った。

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