ブログプラントはブログの状態を植物の成長に見立て可視化しています。
しかし、コメント数が知りたいのであれば、「コメント:5件」と文字表示させるのがもっともわかりやすいのです。ブログプラントとして視覚化することで、そういった個別の情報は抽象化されてしまいます。では視覚化の効用とはなんでしょう。たとえば総体(たとえば月々)としての状態は見て取りやすくなっていると思います。右のプラントのほうが大きく、実や花も多くついている=ブログに活気がある、賑わっていることが一目でわかります。

ではデザインは、個々の情報をどこまで明示させればいいでしょうか? とにかく総体として何かを表現していれば良いのか。
ブログプラントで指標となっているのは、記事数・コメント数・トラックバック数、この3つです。これらの数が多いことが、すなわち「ブログの成長・発展」と位置づけたからです。なのでこれらは、幹が伸びるとか、花から実になる、というような比較的わかりやすいイメージになっています。
逆に、投稿曜日や投稿時間などはさして重要な要素ではないと思うのです。ですので、どの部分が何曜日を表わしているかを明示させる必要はありません。しかし曜日を要素にあてることで、少なくとも7種類(月〜日曜)の変化をつけることができます。樹木の周りを飛ぶ蝶や鳥の色は曜日によって変ります。また蝶や鳥は、みなバラバラの位置にいますが、これは樹木からの距離を「margin:投稿時間 px」と、変数を組み込んで設定しているからです。0時の投稿なら樹に近く、最も樹から離れるは23時(23px)のときです。投稿時間は「ブログの成長」とは直結してないので、幹を伸ばしたりする要素には使いませんでした。
これらは非対称性を作り出すために用いました。プラントの基本構造は、ブログとして出力される繰り返しのパターンなので、そのままにしておくと単調な、生物らしくない人工的な感じになってしまいます。そこで単調な対称性を崩す必要がありました。
たとえば旧デザインでは、「コメントの花や果実」は向かって左側の枝に表示されますが、今回は左右どちらかに付きます。本来、〈コメントは左側〉と一定した基準がある方が明示性は高いはずです。でも旧デザインを見ればわかるように、片側だけに花実がつくと外観は非常にアンバランスになります。では反対側にも、たとえば「投稿時間」によって花が咲くようにすれば偏りはなくなります。しかしそれでは「花実」が「コメント」と対応していることが不明確になってしまいます。もしそうするなら、花実以外のもので左右のバランスをとるべきでしょう。

今回のリニューアルでは、個々の情報の対応性より、総体としての見映えに注力したのですが、全体を見たときに、果実が付いていたり、虫がとまっている部分はどんな記事なんだろう? と気になりませんか?
そこでブログプラントの各部分に、その記事へのリンクを張りました。文字だけで表示されたタイトル一覧よりも、ずっと人の気を引く効果がある(!?)、これは視覚化による最大の利点です。つまりブログプラントは一種のインターフェイスとしての可能性も持っていた!? のです。画像が何の情報を表わしているかはタイトル属性で補っています。
コメントリスト変数を使えば、花や実をクリックすることで直接コメントを読めるようにもできます。もっと極端にいえば、トップページにはブログプラントしか置かない! という方法だって考えられます。プラントの各部分に必要なリンクを張っておいて、パーマリンク等で記事本文が読めるようにしておけば、インターフェイスとしての役割を果たせるかもしれません。
人の気を引く、という意味ではコメントもそうです。コメントをすれば、それが花になり実になります。花や実を増やしたくて、訪問者が思わずコメントしたくなってしまう。本末転倒かもしれませんが、そんな効果があるなら、それは有効なインターフェイスと呼べないでしょうか。コメントが多いところでは、花実が増えるのを2つ毎にするとか、あるいは画像の種類を増やして10段階に設定するなど、スタイルシートを少し変更するだけで拡張が可能です。
また月(month)ごとに、葉の色や花の種類を変え、季節感を出すなんてこともできます。
運営者もまたプラントを大きくしたくて、エントリの回数が増えたりする。つまりそれが「ブログを育てる」こと=「植物の成長」というブログプラントの表現に繋がっているのです。
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