楊丞琳をめぐる様々なまちがい - ポエツ | poets

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1ヶ月ほど前、楊丞琳(レイニー・ヤン)が北京で謝罪した事件について記事にしました。(参照:楊丞琳が北京で謝罪したことについて)この事件は「痛いニュース」で取りあげられ、その後、ヤフー!のトップニュースにも掲載されました。ところが、台湾での報道を見たところ、日本で伝えられている事件とは少し様相が違うようです。
そもそもの発端となったTV番組『我猜我猜我猜猜猜』を観れば、事実はすぐ検証できるので、台湾のメディアが大きく間違っている可能性は低いでしょう。聯合報の記事全文は「台北ノート」(参照)に掲載しておきます。

四年前楊丞琳主持「我猜我猜我猜猜猜」時,有一回呉宗憲問她:「你知道抗戰打了幾年了嗎?」楊丞琳回答「11年。」憲哥當場責怪她歴史念得不好,連八年抗戰都不知道,楊丞琳回憲哥「打八年喔?」


4年前、楊丞琳が司会の「我猜我猜我猜猜猜」で、あるとき呉宗憲が彼女に聞いた。「抗日戦は何年戦ったか知ってる?」楊丞琳は答えた「11年」。呉宗憲はそのとき、歴史の勉強が足りないと彼女を叱って、八年の抗戦を何も知らないとは(と言った)。楊丞琳は「八年だけだったんですね」と返事をした。


「才」は中国語学習の初級で出てきますが、文脈によって「ようやく」、「やっと」、「ついに」、「たったそれだけ」など様々な意味があります。この会話の流れであれば、楊丞琳が言ったのは「私は11年とまちがえてしまったけど、8年だけだったのね」程度の意味にもとれます。
ところがこの「だけ」が誤解を生み、「たった8年しか戦わなかったのか」と言う意味へと解釈されてしまいます。

楊丞琳不知道民間疾苦、竟然嫌抗戦太早結束
(楊丞琳は民衆の苦しみも知らず、それどころか戦争があまりに早く終わってしまったことを残念がった)


この段階では、あとで問題となった「南京事件」のことが出てきていません。そもそも南京事件のことなど番組では出てきていないようです。

甚至傳出楊丞琳在節目中説:「才死十幾萬人而已?」
(さらには楊丞琳が番組の中で「死んだのはたった十数万人だけなの?」と言ったとまで伝聞されるまでになった)


これが南京虐殺の死者数という部分に繋がっていくのでしょう(「而已」は「たったそれだけ」を強調する意味)。私は楊丞琳が不用意な発言をしたのかと思っていたのですが、南京事件の言及はふくれあがった流言の「尾ひれ」だったようです。だいたいアイドルの番組で、そこまで政治的に際どいイシューが出て来るのも不自然かも知れません。

まちがいはまだここで終わりません。そもそも言ってもいないことであれば、楊丞琳は北京の記者会見で何を謝罪したのか。

對她誤解八年抗戰、她表達歉意:「我的歴史讀的不好、對不起。」
(8年の抗戦を間違ったことについて、彼女はお詫びをした「歴史の勉強が足りませんでした、すみません」)


錯就錯在她多了説一個「才」字、觀衆因此對她誤解如此深。
(彼女が「だけ」と一言余計に言ってしまったがために、視聴者の誤解をこんなにも深めてしまった)


前半の部分に関しては報道とほぼ同じですが、楊丞琳の側としては誤解だと釈明するほうに重点があったようです。

不過大陸媒體報導楊丞琳在參加央視録影時、念了一封「道歉信」
(しかし大陸のメディアは、楊丞琳がTV局の撮影で、「お詫び状」を読み上げたと報道した)
楊丞琳確實對發言失當表示道歉、但那張只有40個字的信紙、是「感謝信」絶非「道歉信」。
(楊丞琳はたしかに不適切な発言については謝ったが、あの40字しか書いてない手紙は「感謝状」であって「お詫び状」などではないと事務所は言う)


この「詫び状」と言うのは「痛いニュース」でも貼られていました。もとは人民網(参照)からの引用ですが、どう見ても「詫び状」の内容ではありません。(人民網上では「お詫び状」とは書かれていませんし、もとい一目見れば内容を誤解しようがありません。)

大家好 我是楊丞琳 (みなさん、こんにちは。楊丞琳です)
我不太會説話 (あまりお話をすることはできませんが)
但還好有所有的媒體 (すべてのメディアの方たち)
和歌迷朋友們一路的支持 (それにファンのみんなに応援してもらえてよかったです)
今後… (これからは…)
我會更努力的做好表演的工作 (もっと頑張っていい仕事をしたいです)
真的非常謝謝你們 (本当に心より感謝しています)


以上のように楊丞琳さんのきたない直筆で書かれていますが、きたない達筆なのは、大陸のファンを意識してか、ところどころ簡体字を使っているからだと思うことにしましょう。(「但」とか「和」も大陸を意識してるのでしょうか。あるいはただの文語体なのか。)
さておき、もともと楊丞琳さんがクイズ?をまちがえたことから、まちがいは始まりました。そして楊丞琳さんの主目的が「誤解を解く」ことにあったとすれば、「謝罪した」ということだけが認識されているのは、更なる誤解でしかありません。単なる「流言の尾ひれ」にすぎない部分も謝罪したと、事実化してしまうわけです。彼女は、その部分はネット上で広まった流言だと釈明して、謝罪してはいません。

また一部では「日本を擁護する発言をした親日派アイドル」という扱いになっていますが、そもそも件の番組では南京事件などの話題は出ていないのが事実です(人民網にもそうあります)。いずれにしても親日とか嫌中とかあまりそういうのに振り回さないで上げて欲しいところ。
もうひとつ残念な点があるとすれば、今回のニュース一連ではあまり取り沙汰されてませんでしたが、「人民網」に掲載されていた以下の部分(原文は簡体字)。こういうのを釈明しなければならないというのは、なんともやるせない気がします。

我從來沒有表示過哈日的態度、在我剛出道時、公司的確對我的形象設計比較跟隨日本的時尚、但這都不是我決定的
(私はもともと日本好きだと表明したことはありません。デビューしたばかりのころ、事務所が私のファッションを日本の流行に合わせてコーディネートしたんです。これも私が決めたことではありません。)

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