恋する惑星に生まれて - ポエツ | poets

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【僕たちは涙で溶けたマスカラ色の惑星に生まれた】
先日の「思慕的人」の記事で映画『天使の涙』を紹介したのですが、この映画の登場人物でミシェル・リーの演じる、殺し屋のエージェントが出てきます(ミシェル・リーはあまりに美しいのですが、これ以外に作品に恵まれていません)。

劇中、ミシェル・リーは、レオン・ライ演じる殺し屋に密かに想いを寄せているのですが、殺し屋とその手配人は、互いの名前を含め、私的な関わりを一切持つことなく、仕事のやりとりを交わすだけ。

抑え難き恋慕に懊悩しつつ、ミシェル・リーが激しい自慰行為で身悶えする、印象的な場面があります。
タイトな服に身を包んで、ベッドの上をのたうち回る妖艶な女性。
ボディコンシャス&網タイツで、むせび泣きながら、煙草を吸いながら(!)、自慰行為に果てるその姿は、金城武が言うように、実に滑稽ですらあります。

その涙で、マスカラがにじんで流れたミシェル・リーの顔は、エロチックであるとか、美しいとか形容できるものではありません。

初見当時の私の年齢では、この場面の情感など理解不能だったのですが、ようやく解るような歳になってきたかもしれません。
あの涙で溶けたマスカラの味が。
fallenangel.jpg
goo映画「天使の涙」

【附記】
『天使の涙』は、姉妹編である『恋する惑星』と併せて、王家衛スタイルのひとつの完成形だったと言えます。

日本公開当時、私は大学入学した頃で、今この2本の映画を思い出せば、まぶしかったり、酸っぱかったり、様々な味が混じってしまいます。

「カンフーものではない香港映画を日本に紹介したい!」という志を掲げ、まだ小さな市場であったアジア映画を開拓した、配給会社プレノンアッシュのことも忘れてはいけません。
王家衛の本編に勝るとも劣らぬスタイリッシュな宣伝媒体。
『恋する惑星』なんて邦題は10年にひとつともいえる傑作です。
(この邦題には実は元ネタがあるらしいが)

また、この映画のコピーも実に秀逸。
【僕たちは恋する惑星に生まれた】
映画のキーソングでもある、王菲の『夢中人』と相まって、「胸躍る」という表現がじつにぴったり。

『天使の涙』のコピー
【もう 天使の恋は とまらない】
は幾分ありきたり感がありますが、映画のテイストには一致していて、こちらも悪くありません。

[related]*論評

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